リーガエスパニョーラはバルサを必要としている
──独立が成し遂げられた場合、カタルーニャのクラブはどこでプレーすることになるのでしょうか? リーガはバルサ対マドリーという最大の資本をあきらめると思いますか?
M そうは思えないね。常識的に考えて、未来には欧州リーグが存在しているはずだ。フットボールがその興行性を強めていくならば、今現在のチャンピオンズリーグがレギュラーリーグになることは自然な流れだろう。毎週にわたってスペクタクルを提供できる大会の出現がね。
まあ、そのような地点までたどり着かないことも考えたとしよう。一体、誰がバルサのようなチームを自リーグに属させることをあきらめる? なぜ断念しなければならない? 憤りに任せて? フットボールが好きならば、なぜ自分のリーグの世界最高のチームを手放せる?
これは双方の利益の一致によって、完全に解決できるテーマだと認知しているよ。バルサとそのほかのカタルーニャのクラブはリーガエスパニョーラ、理想的には欧州リーグで競争することに関心がある。そしてLFP(スペインプロリーグ機構)は、パンを食べるかのごとくバルサの存在を必要としているわけだ。クラシコを手放すなど、私には考えられない。
──カタルーニャのスポーツ選手が、同地の自決権に賛同しながらもスペイン代表を守り続けていることは、多くの人々に一貫性がないと見られています。そのことは理解できますか?
M スペイン代表のケースは特殊かもしれない。スペインのフットボールを一括りで代表
しているわけだからね。しかし、カタルーニャが国家となった場合には当然カタルーニャ代表が生まれることになり、スペイン代表とも対戦することになれば、各選手はどちらでプレーするかを選ぶ必要に迫られる。
私の考えでは、カタルーニャが独立含め国家となることにたどり着く場合、欧州の環境下においてカタルーニャ人には二重国籍が提供されなければならない。そう考えるのは、深く結び付いているところを、わざわざ解く必要がないためだ。
一つの代表チームを選択すれば、ほかでプレーできないのは当然だよ。そこで各選手は、どちらが自分のチームかを選択することになる。しかしながら代表チームと、最高の資産を用意すべきリーグはまた別の問題となる。
私は欧州統合プロジェクトを支持する一人だ。根本的なテーマの取り扱いや、民族地図を再構成する上で、政治権力がより集中化した欧州は、私の好みにかなっている。アメリカのような組織を構築できる形がね。
バルサ、マドリーも確実に含まれであろう、ハイレベルな欧州20チームによるリーグ創設を自分が想像しているのは、おそらく、そのためだ。そうならない限りは道理にかなった振る舞いを見せるべきであり、互いの利益が一致しているリーガで共存しなければならない。