スペインと同組でプレーオフは想定内の成績だったが…
9日、ロシアW杯欧州予選G組の最終戦で、同組2位のイタリアは3位のアルバニアに1-0で勝利した。
すでに6日のマケドニア戦のドロー(1-1)並びにスペインがアルバニアを下したために2位は確定、また各グループ2位以下のチームとの勝ち点の比較でも全体の8番目以内に入ることが確定したため、プレーオフ進出も決定した。
さらにアルバニアに勝利したことで、FIFAランキングでもプレーオフ進出組の中では上位をキープし、組み合わせ抽選ではシードに入ることが確実となった。
スペインと同組で、2位フィニッシュ並びにプレーオフ進出は想定内の成績と言える。しかしながら、イタリアのメディアとファンは現在のアッズーリに対して厳しい目を向けている。
とりわけ批判の対象となったのは、凡庸はパフォーマンスだ。トリノで行われたマケドニア戦では試合後にブーイング、そしてアルバニア戦後にガゼッタ・デッロ・スポルトは電子版で「プレーオフ進出や抽選でのシード入りは何の安心にもならない。進出してくる相手はイタリアを楽にはしないだろうし、この試合だってネガティブすぎた試合がアントニオ・カンドレーバの決勝ゴールで誤魔化されたにすぎない」と厳しく批判していた。
確かに、この2戦の内容は酷かった。マケドニア戦では、守備を固めてカウンターを狙う相手の組織を崩せず、しかも終盤にはカウンターから失点を許し逃げ切りに失敗している。その病理はアルバニア戦でも引きずり、相手ゴールを割るまでに73分を要した。いや正確には、そこまでミスパスが続きチャンスはろくに作れていなかった。
今回の2戦では、中盤を仕切るマルコ・ヴェッラッティにダニエレ・デ・ロッシ、さらにCFの一角として定着したアンドレア・ベロッティが故障で招集から外れていた。主軸の欠場を考えれば仕方のないこととも言えるが、格下相手にこの低調ぶりは言い訳にならない。
何より、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督自身がおかんむりだ。
「相手に与えたチャンスの90%は我われのくだらないミスからだ。目標は達成したとはいえ、こんなイタリアはワールドカップにふさわしくない」
厳しいコメントを地元メディアに残していた。