U-17フランス代表のエースFWアミン・グイリ(右)は久保建英(左)が印象に残っているようだが…【写真:Getty Images】
U-17日本代表は11日、U-17W杯のグループステージ第2戦でフランスと対戦する。
8日に行われたグループステージ初戦でニューカレドニアを7-1で下したフランスは、大会屈指のチームとして優勝候補にも挙げられている。
将来を嘱望される有望株だらけのチームにおいて、2ゴール1アシストとひときわ存在感を放ったのがFWアミン・グイリである。同世代の選手たちに先駆けて名門リヨンのトップチーム昇格を果たし、今季から19番を背負うストライカーは、日本戦に向けて静かに闘志を燃やしていた。
ニューカレドニア戦終了後、次の対戦相手について問われると「日本についてあまり多くのことは知らない。でも非常に手強いチーム。優秀な選手が揃っている」と答えた。しかし、日本の中心選手については記憶に刻まれていたようだ。
「タケフサ・クボのことは知っている。U-20W杯に出ていたよね。彼はゴールをアシストしていたと思う」
グイリ自身はU-20W杯に出場していないが、日本の試合を見て久保建英のプレーが印象に残っていた様子。「非常に強力な選手。とても素早くて、得点も狙える」と元バルセロナのアタッカーを評価した。それでも「彼を抑えて僕らは日本に勝つ」と自信を垣間見せた。
ブラジルの“怪物”ロナウドや、自らと同じくアルジェリアにルーツを持つカリム・ベンゼマ、ジネディーヌ・ジダンといった選手たちがアイドルというグイリ。
今大会にも出場しているU-17イングランド代表のフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)やジェイドン・サンチョ(ドルトムント)、U-17ドイツ代表のヤン=フィーテ・アルプ(ハンブルガーSV)らとともに、欧州サッカー連盟(UEFA)が選ぶU-17ベスト10入りを果たした逸材が、日本に襲いかかる。
(取材・文:舩木渉【グワハティ】)
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