立ち上がりこそ楽々ゴールを奪ったが…その後無残な3失点
立ち上がりは、この相手にいったい何を試せるのかと思うほどハイチの出来が悪かった。日本は楽々と2点を奪っている。しかし、そこからハイチは徐々に立ち直り、やがて試合は互角に近い展開になっていった。
最初の失点は中盤で遠藤がスライディングタックルしてかわされ、一気に持ち込まれてから誰がケアするかはっきりしないスペースをつかれたもの。遠藤があの場所でスライディングする必要はなかった。
2失点目はFKのリスタート時に集中を欠いていた。その直前、ファウルをとられたときに小林が戻り遅れている。さらに前のプレーでどこか痛めていたので走れなかったのだろう。小林の様子に誰も気づかなかったのか、小林自身も声をかけなかったのか。いずれにしてもこの段階から集中が切れていたのかもしれない。
3失点目、MFとDFの間が空きすぎている。広大なスペースに遠藤しかおらず、縦パス1本で香川と井手口は置き去りになっていた。ハイチが縦パスを収めて左へ展開したときもスペースは空いたまま。ナゾンのシュートが見事だったのは確かだが、バイタルエリアが広すぎた。
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