「一番大きな課題はディフェンス」「ベテラン選手がまだ重要な役割を果たせる確認できた」
――日本はハイチ相手になんとか引き分けでした。欧州遠征はどうなるでしょう?
「もちろん心配ですが、緊張感は全然違うはず。今日は2-0になってから“余裕がある”という姿勢が出たが、来月の試合は全然そうはならないと思う」
――この2試合で見えた課題と収穫は何だと思いますか? ニュージーランドやハイチと対戦してどのような意味があったのでしょう?
「一番大きな課題はディフェンス。ディフェンダーだけじゃなくて、チーム全体の守備組織。収穫はベテラン選手がまだ重要な役割を果たせるとハリル監督が確認できたこと。もちろんこの2試合には意味があった。このような苦しい結果の方が簡単な勝利よりプラスになると思う」
――この2試合で結果を残せなかったと思う選手は誰でしたか?
「それは1つの試合だけではわからないと思う。ただ、GKというポジションは非常に厳しいので、東口に次のチャンスがいつ来るかはわからない。失点は彼だけの責任じゃなかったけどね」
――ハリルホジッチ監督は試合後の会見で「ブラジル相手なら10点取られていた」と怒りを露わにしていたようですね。
「選手たちも同じようなことを言っていた。でも、そうはならないと思う」
――欧州遠征で日本がブラジル、ベルギーに勝つためにはどうすべきでしょうか?
「とりあえず守備を固めないといけない。そして攻撃するときに判断スピードは高めなきゃ。今日は少し遅かった。ブラジルやベルギーのようなトップレベル相手に同じ判断スピードだったら得点を奪うのは非常に厳しい」
――ありがとうございました。欧州遠征でもよろしくお願いします。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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