初出場に王手のアイスランド代表【写真:Getty Images】
現地時間9日、ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選最終節が行われる。この日は混戦のグループDや、アイスランドの本選初出場が目前のグループIが登場だ。
グループDは、首位がセルビアで勝ち点19。勝ち点1差でウェールズ、さらに1差でアイルランドという状況だ。セルビアは最終節の相手が敗退決定済みのジョージアで順当にいけば首位をキープできる。
ウェールズ対アイルランドの勝者は首位浮上のチャンスがあるものの、セルビアの勝利を予想するのであれば、2位争いと考えるのが妥当。ウェールズは引き分けでも2位維持となるが、アイルランドは勝たなければいけない。
グループGは、スペインの首位とイタリアの2位が決定済みで、どの国も将来に向けたテストマッチということになる。特にイタリアは、前節マケドニア戦のパフォーマンスが酷評されており、来月開催されるプレーオフに向けて不安が残る。最終節アルバニア戦で良い準備をしたいところ。
グループIは、上位3チームにW杯本選出場権獲得のチャンスがあるものの、実際にはアイスランドの突破が濃厚だ。首位で最終節を迎える彼らは、最下位コソボと対戦するため、勝ち点3を獲得する可能性が高い。
勝ち点17で並ぶ2位クロアチアと3位ウクライナの直接対決にも注目。得失点差でリードしているため、クロアチアは引き分けでも2位となる。だが、最終節はアウェイ。そのうえ、前節終了後に監督の交代もあった。さらに、現在の勝ち点だとグループ2位のうちで最低成績となる可能性があるため、2位になってもプレーオフ出場を逃す可能性がある。どちらにとっても勝利を狙いたい一戦となりそうだ。
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