「一端のチームに勝るとも劣らない団結力がある」(久保)
攻撃時のセットプレーでは「フリーキック時にタイミングよくラインを上げるのが苦手」という、ホンジュラスの弱点をつかんでいる。その上で、GKとDFの間を狙った低くて速いボールを入れ、GKが飛び出せないようにゴール前へ飛び込んでいく練習を重ねていた。幸い日本には左利きの久保、右利きの中村ら4、5人のキッカーが控える。それぞれ違った弾道のボールを蹴ることができ、今後セットプレーは日本の武器になっていくかもしれない。
久保は「ここまで2年くらいやってきて、当然一端のチームほどまではいかないですけど、それに勝るとも劣らない団結力があると思っていますし、それに勝るとも劣らない連係もあると思いますし、試合の中でも臨機応変にコミュニケーションできると思っている」と自信を口にした。
ホンジュラスとの初戦は、勝つか負けるか、あるいは引き分けるかで今後のプランが左右される非常に重要なゲームとなる。特にインドでは長距離移動のリスクも考慮しなければならないため、出来るだけ有利な状況でグループステージを進めていきたい。
今大会は森山体制の集大成。才能あふれるタレントたちの個人能力と、抜群の一体感、2年かけて培ってきた連動性を掛け合わせて、総力戦でホンジュラスから勝ち点3を奪いにいく。試合は現地時間20時(日本時間23時30分)開始予定だ。
(取材・文:舩木渉【グワハティ】)
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