久保建英が攻撃のスイッチ役。フィニッシュ演出できるか
相手ボランチの背後のスペースで久保がボールを受けて、前を向くと、そこからチャンスが生まれるイメージもチーム内で共有されているようだ。練習中もそういった形がうまくはまったときにはFWの宮代、両サイドの中村や上月といったシュート力に長けたアタッカーたちが一気にゴール前へ走ってチャンスを狙っていた。
「(久保)建英とかにボールが入ればどんどん攻撃のチャンスができてくると思うので、そういうのは明日の試合も増やしていきたい」と福岡は語る。本職はストライカーながら右サイドで起用されるであろう中村も「サイドに張ってセンターバックが持ったらタイミング良く中に入って、そこから連係してFWに当てての3人目(の動き)だったり、ワンタッチを意識してプレーしたい」と、周りの選手と連動しての崩しのイメージを持っていた。
反対サイドの上月は「守備の面で切り替えのところだったり、裏も空いたりしている」とホンジュラスの課題を指摘。そして「1対1で絶対に負けないということは意識しています」「裏とかどんどん狙っていければいい」と、武器である果敢な仕掛けからのシュートを狙っていくつもりだ。
練習ではセットプレーの確認も入念に行った。特に体格で劣る守備では、森山監督から「相手の6番はいいボールを蹴ってくるぞ」と、選手たちに警戒を促していた。ホンジュラスの6番は、ルイス・パルマ。国内クラブの下部組織に在籍する選手だが、U-17南米選手権では30m級の右足フリーキックを蹴り、右サイドからゴール左上角に直接沈める離れ技を披露した。強烈かつ精度抜群の右足は日本の脅威になるだろう。