オランダ代表に奇跡は起こるのか【写真:Getty Images】
オランダ代表がロシア・ワールドカップ(W杯)に出場できない可能性が高まっている。自力で突破できる立場ではあるが、その条件があまりにも厳しい。
現地時間7日に行われたW杯欧州予選グループA第9節。敵地でのベラルーシ戦に臨んだオランダは、キックオフの時点で相当厳しい精神状態だったはずだ。
3位オランダは、勝ち点3差で2位のスウェーデンと最終節に対戦する。そのため、ベラルーシに勝てば、スウェーデンが勝利したとしても自力で突破する可能性が残る状況だった。しかし、ベラルーシ戦の前に行われた試合でスウェーデンはルクセンブルクに8-0と圧勝。一気に得失点差を稼いでいる。
これが影響したのか、ベラルーシ戦のオランダは精細を欠いた。終盤の2ゴールで3-1と勝利を収めたものの、勝利を喜べる雰囲気でなかったことは確かだ。
勝ち点を20としたフランスの2位以内が確定したグループAでは、勝ち点19のスウェーデンが2位、同16のオランダが3位となっている。スウェーデンは26得点7失点で得失点差は「+19」。一方のオランダは19得点12失点で「+7」。オランダが得失点差でスウェーデンをとらえるには6点差の勝利が必要だが、それでも2位浮上には不十分。得失点差の次の順位決定方法が予選の総得点数となるため、7点差の勝利が条件だ。
2014年のW杯で3位になったオランダは、EURO2016に続いて主要大会出場を逃すのだろうか。それとも、奇跡は起きるのだろうか。W杯欧州予選グループA最終節は、現地時間10日に行われる。
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