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「イタリアのいないW杯は馬鹿げている」。母国の危機を憂う元磐田のスキラッチ氏

text by 編集部 photo by Getty Images

サルヴァトーレ・スキラッチ
元イタリア代表のサルヴァトーレ・スキラッチ氏【写真:Getty Images】

 元イタリア代表FWのサルヴァトーレ・スキラッチ氏は、ロシア・ワールドカップ(W杯)予選でイタリアが苦しい戦いを強いられている状況についての見解を述べた。伊紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』がインタビューを伝えている。

 イタリアは現地時間6日に行われた欧州予選グループGの試合でマケドニアと対戦し、1-1のドローに終わった。この結果により同グループ首位のスペインが予選突破を決め、イタリアは2位でのフィニッシュが確定している。

 他グループとの結果の兼ね合い次第では、イタリアはプレーオフにも進めずに敗退となる可能性も残されている。そこでの敗退を回避したとしても、ホーム&アウェイの2試合のみで行われるプレーオフでは何が起こるか分からず、本大会出場を逃す危険性もある。

「そうならないことを願っているが、W杯に行けないリスクはある」とスキラッチ氏はこの現状についてコメント。「そうなってしまえば大惨事だ。イタリアのいないW杯なんて馬鹿げたことだ」と、絶対に避けるべき事態であることを強調した。

 自身の現役時代と比較して、現在のサッカーは「より速く、より技術的で、フィジカルと戦術をベースとして攻撃的なサッカーだ」とスキラッチ氏。「イタリアには大勢の外国人が来すぎていて、若手選手の障害となっている。それが代表にも影響している」と問題点を挙げた。

 スキラッチ氏は代表デビュー直後に出場した1990年イタリアW杯で得点王に輝く活躍を見せ、イタリアの3位に大きく貢献。94年から97年までは現役最後のクラブとして日本のジュビロ磐田でプレーした。

【了】

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