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欧州でゼロからのクラブづくりFCバサラマインツの挑戦【07】9部リーグを制覇し、次の舞台へ

日本代表・岡崎慎司が創設に携わったFCバサラマインツ。ドイツ11部リーグからスタートし毎年優勝、今季からドイツ8部に属する。チーム創設にはどのような想いがあり、そして、そこで働くスタッフは何を感じているのか。欧州でゼロからクラブを作っていく様子を、現役スタッフが現地よりお伝えします(不定期連載です)。

シリーズ:FCバサラマインツの挑戦 text by FC Basara Mainz photo by FC Basara Mainz

3年連続優勝&昇格!8部リーグへの挑戦

バサラマインツ
新たなステージへと活躍の舞台を移したバサラマインツ【写真:FC Basara Mainz】

 昨シーズン9部リーグを制覇し、8部リーグへと舞台を移したFCバサラマインツ。今回は9部と8部リーグでの違いや変化についてご紹介いたします。8部リーグに参戦して大きく変化したことは2つ。1つは審判の増員、そしてもう1つはリーグ全体としてのレベルアップです。

 まず1つ目は審判の増員です。8部リーグに属するようになり、FCバサラマインツには新たにドイツサッカー協会より求められるものが多くなりました。目に見えて変わったのは審判の増員です。9部リーグでは1人の審判で試合が行われていましたが、8部リーグでは3人の審判(主審1人、副審2人)で試合が行われるようになります。

 2つ目としては、リーグ全体としてのレベルアップです。「9部リーグと比べて、各チームにキープレイヤーと呼ばれるような選手が存在するようになりました。」と語るのはDF石井選手。9部リーグではどのチームも同じようなレベルの選手がいたのに対し、8部リーグでは1人でチャンスを作り出す、均衡を打開する能力の選手が目につくようになりました。

 また、荒いファウルをする選手が目立たなくなりました。ドイツでは下部リーグほどプレーが荒く、審判の見えないところでも悪質なファウルを繰り返す選手が多い傾向にあります。リーグが上がり選手の技術レベルが向上するほど、スポーツマンシップが高まることも大きな変化の1つです。

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