日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。10月6日には、日本代表のニュージーランド戦に合わせて裏実況を生配信した。
試合終了後、番組の中で話題が11月に行われるブラジル戦とベルギー戦に及ぶと、ニュージーランド戦の解説を務めた鹿島アントラーズの前監督・石井正忠氏は「やっぱりアウェイでやる意味が一番大きい」と、欧州遠征の意義を説いた。
ブラジル、ベルギーという、開催国ロシアを除いて各大陸予選で最も早く来年のW杯出場権を獲得した強豪国と対戦することで「ここでどれだけ日本ができるか」、そして日本代表メンバーが高いレベルの国々に対してどこまで戦えるのかによって「現在の立ち位置」が見えてくると石井氏は解説する。
一方、ニュージーランド戦の実況を務めた下田恒幸氏は「11月は、本当は他にやってほしいレベルの国があったと思う」と語る。それは「ヨーロッパの予選グループの3位以下の、ビリではなく、マルタとかリヒテンシュタインよりは上にくるけど、3位〜5位くらいのレベル、ベラルーシとかセルビアとか、モンテネグロとか」という。
4年前、ブラジルW杯出場権を獲得した直後の欧州遠征で、アルベルト・ザッケローニ監督(当時)匹いる日本代表はベラルーシに0-1、セルビアに0-2で敗れていた。だが、両国とも欧州予選でW杯出場権を獲得できていなかった。
下田氏は11月に「プレーオフがあるから」と欧州の事情を理解しつつも、「アイルランドとか北アイルランドとかのクラスと運良く同じグループに入ったら、そいつらをやっつけると、決勝トーナメントみたいな感じで僕は思っているので、そういう国をチョイスして、アウェイでやってほしい」と持論を展開する。
今回実現することはないが、下田氏が最も対戦してほしい国に挙げたのは、なんと「北アイルランド」だった。同国の首府ベルファストにある本拠地ウィンザー・パークがオススメの理由で「あの雰囲気の中でアウェイ感を持って、しかも心底引いて戦うチームとやったら、なんかいろいろ得るものがあるような気はしました」と、特別な空気が漂うスタジアムで試合する意味を語った。
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