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日本代表 7年前

ハリルJ、新3トップ誕生か。武藤嘉紀が吹き込む新風、NZ戦で掴みたいポジティブな成果

text by 元川悦子 photo by Getty Images

NZ戦は初の組み合わせにトライ? 前線の顔ぶれは…

 ケルンが13日に対戦するのは浅野拓磨が所属するシュトゥットガルト。同じ理屈から言えば浅野もニュージーランド戦でスタメン組に入らなければならないところだが、彼は今季ブンデスリーガで7試合中先発がわずか2試合しかない。直近の9月30日のフランクフルト戦も出番なしに終わっている。このため、代表で2戦続けて長時間プレーしても問題ないだろう。

 浅野の陣取る右FWは久保との競争になるが、最近クラブでの活躍度は久保の方が上。コンディションや結果を重視するハリルホジッチ監督はニュージーランド線で、久保を先発、浅野をジョーカーに位置づける可能性が高そうだ。

 そして左FWだが、候補には乾貴士(エイバル)と武藤がいる。乾は3日から代表に合流したばかりで、適応時間が武藤より短い。ロシアW杯への切符をつかんだ8月31日のオーストラリア戦(埼玉)で乾は非常にいい動きをしていて、同サイドの長友佑都(インテル)との関係も良好だった。すでに指揮官の中で彼は「ある程度計算できる存在」になっている。

 それとは対照的に、アジア最終予選で1試合に途中出場しただけの武藤はまだまだ未知数な存在。それでも最近のマインツではリーグ戦3ゴールと気を吐いているだけに、使ってみたい選手であることは確かだ。そんな観点から判断すると、ニュージーランド戦の先発は武藤になる確率が高い。

 久保・大迫・武藤という組み合わせはハリルホジッチ体制で初めて。サイドに久保と武藤が陣取れば、どちらもスピードがあるから、矢のように相手ゴール前へ飛び出していけるメリットがある。ただ、原口が左にいる場合とは左右のバランスが微妙に変わるかもしれない。中盤的な役割をこなせる久保がゲームメークに参加し、武藤がゴールに近い位置でプレーするような関係になりそうだ。「右で作って左で仕留める」という新たなパターンが生まれそうな雰囲気も少なからずある。

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