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小林祐希、チームのために止まる選択も「動いてマークを外すというより…」

text by 編集部 photo by Getty Images

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小林祐希【写真:Getty Images】

 日本代表は4日、キリンチャレンジカップ2017のニュージーランド戦に向けて練習を行った。

 小林祐希はオランダ1部・ヘーレンフェーンで活躍中だ。「守備の面での差はアヤックスとやっても感じなかったし、成長はしていると思う」と強豪相手にも問題なく戦えている。そして「守備はしっかりこなしつつ、攻撃でどういうふうに力を使うか」と、最大の特徴をさらに活かそうという姿勢も見られる。

 そうした考えは日本代表としても変わらない。「監督が求めていることをどこに行っても100%やったうえで、プラスアルファ何ができるかってところだと思っている」と意欲を示した。

 ハリルジャパンの仲間たちについて「走れる選手が多いので、逆に自分がそんなに動きすぎなくてもいいかなとは思っている。速く展開している中で、止まる時間も必要かなと」と小林は言う。それはオフザボール時の振る舞いのことのようだ。

「ボールを持った時というよりかは、ボールを持っていない時に動きすぎない。みんな動いている時に自分が止まれば、勝手にマーク外れるので。動いてマーク外すというより止まってマーク外した方が、周りが活きるかなっていうのは感じた」

 昨夏まで在籍したジュビロ磐田時代は自身がボールに絡むことでチームを操っていたが、今回の日本代表に名を連ねる面々の特徴を理解し、それを発揮させたいと考えている。

「チームの中で自分がどう活きるか、活かされるか。自分がドリブルしてどうの、シュート打ってどうのっていう感じじゃなくて、チームとしてどういうふうにできるかっていうふうに考えていきたい」

 それでも、ここぞの場面では決定的な仕事をするつもりだ。

「ここでシュートだという時の打つ決断力というか、思い切りの良さとか、スルーパス狙うとか、ドリブルで仕掛ける時の思い切りの良さはあるかなと思っている。そういう気持ちの部分では他の選手にも劣らないかなと」

 ピッチの上で集団の一員としての仕事を遂行しつつ、例えばフィニッシュのチャンスが訪れた時は一切の迷いなく実行に移す。そんな決意が小林から感じられる。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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