カンプ・ノウへの入場を止められたファン【写真:Getty Images】
現地時間1日に行われたリーガエスパニョーラ第7節のバルセロナ対ラス・パルマス戦が無観客試合となったことに対し、観戦を予定していたファンからは不満の声が上がっている。2日付のスペイン紙『マルカ』が伝えた。
カタルーニャ自治州では1日にスペインからの独立の是非を問う住民投票が実施され、そにより生じた混乱の影響で安全確保が困難であるとして、バルサはラス・パルマス戦の延期を要請。だが延期は認められず、無観客試合としての開催が決定された。
無観客試合の決定がクラブから発表されたのは、キックオフのわずか約30分前だった。スタジアムのゲート外で足止めされ入場できなかったファンの中には、離島であるラス・パルマスから駆けつけたサポーターや、他国から観戦に訪れた旅行者もいたことだろう。
「彼女と、兄弟たちと、友人たちと一緒に来ました。今はただただ無力感を覚えています。なぜ政治とサッカーを混同することができるのか分かりません。腹が立ちます」と、ラス・パルマス出身の男性ファンは『ラジオ・マルカ』に語った。
また別のファンは、「サッカーファンを馬鹿にしていることです。30分前まで私たちには何も伝えられませんでした」とコメント。入場が認められなかったファンにはチケット代金が返金されるものの、バルセロナを訪れるのに要した飛行機やホテルの料金が補償されることはないようだ。
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