首位相手に自信のぞかせる好調アウクスブルク
躍進する小国のセンターFWは、“決戦”を前に息巻いた。
「コンパクトな守備と素早い攻守の切り替えは僕らの大きな強みだ。そしてこのスタイルをドルトムントに対しても示さなければならない」
9月30日、ブンデスリーガ第7節。FCアウクスブルクはボルシア・ドルトムントを迎え撃つ。26日のチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリードに1-3のスコアで完敗したBVB。だが、ブンデスリーガでは無敗の首位であることに変わりはない。6試合を終えて19得点1失点と、ドイツ国内では圧倒的なスタッツを残している。しかし、そんな巨敵を前にしても、アルフレッド・フィンボガソンは怯んではいない。
「僕らにとって好都合なのは、ドルトムントの選手たちがラインを高くして守ることだ。後方にスペースを生みだして僕たちに向かってくる」
アイスランド代表の一員として戦った昨年のEURO2016では、初出場の母国のベスト8進出に貢献。堅守速攻を武器に、予選ではオランダ代表を、決勝トーナメント1回戦ではイングランド代表を撃破した。たとえ小国であっても、戦い方次第で大国を打ち負かすことができる。そんな成功体験を持つフィンボガソン。“ダビデとゴリアテ”の図式を、アウクスブルク対ドルトムントにも当てはめようとしているのか。
もっとも“ゴリアテ”側が、無策で乗り込んでくることはなさそうだ。29日の会見で、ペーター・ボス監督は、好調の“ダビデ”を警戒。
「我々は全てのシステムに対して準備しなければならない。アウクスブルクはむしろロングボールで攻撃してくるだろう」
アウクスブルクは6試合を終えて勝ち点11を獲得。現在5位に位置しているが、『ビルト』電子版によれば、クラブ史上最高のスタートなのだという。マヌエル・バウム監督もドルトムント戦に自信を持っている。
「我々は対戦相手を分析していくつかの弱点を探し出した。理想的にはここで勝ち点3を取っておく」