ポゼッション率69%、シュート数20本も…
【UEFA チャンピオンズリーグ GS第2節】
ユベントス 2-0 オリンピアコス
得点者:イグアイン(69分)、マンジュキッチ(80分)
グループリーグ初戦でバルセロナに敗れたユベントスは、オリンピアコス相手に勝利を収めた。スコアは2-0、UEFA公式のスタッツによればボール支配率は69%、総シュート数20本。しかし、統計は時にウソをつく。ユーベは苦戦していたのである。
オリンピアコスの守備が硬く、それをこじ開けるのに70分近くを要した。しかもミスを待ってのカウンター狙いが丸分かりだった相手に対し、危ない形でのボールロストからピンチすら作っていた。バルサ戦での惨敗を経て、国内リーグでは連勝を続け復調基調に見えたユーベだが、まだ歯車が噛み合っていない、ということなのだろうか?
実際のところ、彼らがまだベストの状態を模索している様子はスタメンの選択にも現れていた。マッティア・デ・シーリオの故障(並びにシュテファン・リヒトシュタイナーのUEFAR登録リスト除外)により、右サイドバックには引き続きステファノ・ストゥラーロがコンバート中。
何より、ゴンサロ・イグアインがベンチに置かれたことが象徴的だ。バルサ戦では沈黙し、セリエAでもパウロ・ディバラが得点を量産する一方でキレを欠いたプレーを続け、コンディションの悪化が指摘されていた。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、土曜日のトリノダービーに続いて彼をスタメンから外した。
おまけにウォーミングアップの段階で、ゲームメイカーのミラレム・ピャニッチが筋肉に違和感を訴えて離脱を余儀なくされる。サイド攻撃の新しい軸として補強されたドグラス・コスタも、まだチームにフィットしているとは言えない状態。相手に守備的な戦いをされたら、形を作るのに手こずるのではないかという予感はしたが、その通りの試合展開となってしまった。