「もう一度、背番号18のユニフォームを着て、みなさんの前でプレーできるように」
つねにサッカーや関わってきた人々への感謝とリスペクトを忘れず、真面目にひたむきにキャリアを過ごしてきた石川。そんな爽やかなフットボーラーが残した足跡や存在感は彼が現役を退いたとしても絶対に消えることはない。
「引退後はまだ何をするか決めていません。16年間在籍し、恩のあるFC東京のサポートは続けていきたいけど、クラブの中にいる方がいいのか、外に出た方がいいのかはまだハッキリしないですね。何が正解か分からないけど、自分が自然体でいられて、清々しい表情でいられる仕事ができたら理想的ですね。
その前に自分がやるべきなのは、ピッチに立つ努力を続けること。今季リーグ戦も残り10試合を切り、残された時間は刻一刻と少なくなっていますけど、12月2日の最終節・ガンバ大阪戦まで諦めるつもりはない。もう一度、背番号18のユニフォームを着て、みなさんの前でプレーできるように、1日1日を大事にしていきます」
誰よりもFC東京を愛する36歳のベテランMFが完全燃焼してくれることを願ってやまない。
(取材・文:元川悦子)
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