中2日で結果を出した堂安。試合前からあった「予感」
リーグ開幕戦以降、公式戦で出場機会のなかった堂安律だったが、中2日の連戦で結果を残した。
9月21日のKNVBカップ1回戦、フローニンゲンはアマチュアのヘルクレスと対戦した。後半開始から右サイドハーフとして出場した堂安は、ピッチに立ってからわずか43秒でスコアを2-1とする逆転ゴールを決めた。チームは4-2で勝った。
24日のエールディビジ第6節、対トゥエンテ戦を翌日に控え、アーネスト・ファーバー監督は「明日はお前が“10番”だ」と告げた。
「(カップ戦で)結果も出しましたし、流れも変えていた。海外はそういうところだと思って来たので、先発が来るかなという予感はしてました。そのとおりでした」
トゥエンテ戦でも堂安はチームの決勝ゴールに絡んだ。51分、左からのクロスに対して堂安が左足ダイレクトで合わせた。このシュートはDFにブロックされてボールは高く宙に舞い、反応良く落下地点に入ったウサマ・イドリッシがヘディングシュートを決めた。これが値千金のゴールとなり、フローニンゲンが1-0で勝利した。
この日の堂安はボールタッチこそ少なかったが、いくつかセンスの高いプレーを披露した。45分、自陣から一気に長い距離をドリブルして敵陣に入り込み、相手2人をかわしてからスルーパスを出したシーンは、そのひとつだ。
66分にも、味方GKのロングキックを腿で浮かせてマーカーの頭を越し、そこから一気にゴール前まで走り込んでジャンピングボレーを撃つ、ダイナミックなプレーがあった。
「あれを決められる選手になりたい。ボールを奪ってからスプリントして、一番点の獲れるポジションに入っていくというのは、Jリーグの時からの課題でもありました。あそこで頑張ることで、個人技でいくよりももっと楽に点を獲ることが出来ると思います。クリスティアーノ・ロナウドも、ああいう点ばかり。最近はそういうのを意識しています」