ユベントス、トリノダービー大勝。ミランはサンプに完敗
開幕6戦10ゴールとディバラは絶好調だ【写真:Getty Images】
一方同じく開幕5連勝中だったユベントスは、トリノダービーで大勝。早い時間に退場者を出した相手に助けられた部分はあったとはいえ、ゴンザロ・イグアインをベンチスタートで温存させながらも危なげなく勝利を収めた。
激しい当たりを制するかが勝負の決め手となるダービーマッチにおいて、ユーベは序盤からハイプレスでペースを握る。そして13分、中盤からダッシュしたボールをパウロ・ディバラが持ち込み、正確なシュートを突き刺して先制に成功した。
追う立場となったトリノは23分、試合開始早々に1枚目のイエローカードをもらっていたダニエレ・バセッリが、ミラネム・ピャニッチに危険なタックルをかまして退場処分となる。事実上、これで勝負は決した。相手が一人少なくなった状況にあり、中盤のプレスとサイド攻撃で試合を支配したユーベはピャニッチのミドルシュートで前半のうちに追加点。後半も楽々試合をコントロールし、最終的には4ゴールを集めて試合を決めた。
ディバラはこの試合で2ゴールを決め、開幕6試合10ゴールを達成。一方退場で試合を壊してしまったバセッリは、個人のSNSで「ダービーマッチで熱くなりすぎた。チームメイトとクラブ、そしてサポーターの皆さんに謝りたい」とコメントを出している。
さて前述の通り、ミラノ勢は結果の上では明暗が分かれた。強大補強を果たしたミランはアウェイでサンプドリアに破れ、今季2敗目を喫してしまった。
新戦力の多いチームを機能させるべく、公式戦3戦で3バックで戦うミラン。開始早々、3バックの主軸であるレオナルド・ボヌッチのミドルパスからイニャツィオ・アバーテがゴール前に飛び出してチャンスを作る。
しかしその後は、高い位置でのボール奪取から3バックの裏のスペースを狙い撃ちにしたサンプの前に苦戦。チャンスを作っても前線が決めきれず、逆にサンプにはゴールを度々脅かされる中、72分には最終ラインの守備が破綻した。
相手の右アーリークロスを頭で競りに行ったボヌッチが目測を謝り、これを後逸。バウンドしたボールを後方にいたクリスティアン・サパタが、あろうことかゴールの中央へ折り返すというミスをする。これがサンプFWのドゥバン・サパタの目の前に転がり、楽々とゴールへ押し込まれた。
これで集中が切れたミランの守備陣は、さらに終盤にもミス。またもC.サパタがルーズボールの処理を誤り、こぼれたボールを交代出場したばかりのリカルド・アルバレスに拾われ、そのままシュートを決められてしまった。