今季が最後? リバプール退団の可能性は消えず…
ファンが運営するリバプール専門のニュースサイト『This is Anfield』でも、「試合開始から後半に途中交代するまで、全力を尽くす姿勢なのがわかった。コウチーニョのプレーにはやる気と決意が見受けられた。プレーに興味がなければ、あのパフォーマンスはできない」とポジティブな内容の記事が書かれ、そこに寄せられているコメントの多くも好意的なものだった。
しかしその一方で、「永遠にリバプールに残ると考えるのは間違っている。来夏にはチームを離れる可能性が高いのだから」と現実的でもあった。前述のピアース記者も、これに同調する。
「バルセロナがはじめから3度目と同額のオファーを出し、より早い段階でアプローチしていたら、そしてリバプールにコウチーニョの代役を確保できる時間的な猶予のある状況でオファーがあったら、おそらく移籍は決まっていた。決まらなかったのは、タイミングが遅すぎたからだ。だから来夏の移籍は十分にあるよ。特にW杯の前に(獲得を)決めたいと考えているクラブは多いだろうから、バルサが早めに動けば、とんとん拍子でいくかもな」
彼らだけではない。一般的には、リバプールのコウチーニョを見るのは今季が最後になるという見方が多い。もちろんこれはサポーターたちも同様に理解しているが、それでもなお、コップのファンたちはこの25歳を応援し続け、彼の活躍に期待を寄せる。
果たして、今後もコウチーニョはサポーターの期待に応え続けることができるのか。まず今晩、敵地で行われるCLのスパルタク・モスクワ戦でのプレーにも注目したいところだ。
(取材・文:松澤浩三【イングランド】)
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