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香川真司 7年前

香川、CLレアル戦で証明したい真価。手負いの「世界最強」、ドルトにもチャンスあり

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「このレベルでどこまでできるか証明したい」

香川真司
昨季もCLグループステージでレアル・マドリーと対戦。今季と同時期に行われた試合で香川真司は屈辱のベンチ外となっていた【写真:Getty Images】

 もっとも、ドルトムントの背番号23は「もちろん相手のチーム状況もあるけど、そこを考える必要はない」と言う。

「僕たちのホームでやるので、ここ2、3年は相手をリスペクトしたビッグマッチが多かったけど、この監督は、おそらくどんな相手でも自分たちが主導権を握る、ましてホームでやるなら、それを徹底してやると思う」

 トーマス・トゥヘル前監督は、格上とみなした相手とのビッグマッチでは、“カウンター型”を採用することが多かった。一方、ペーター・ボス現監督は、昨季CL王者を前にしても「自分たちが主導権を握る」サッカーを試みるようだ。“エル・ブランコ”の調子がイマイチであれば、なおのことだろう。

 そして昨季のビッグマッチで香川は、主に“戦術的な理由”でベンチ外になることが多かった。中盤を省略したカウンター型を採用するにあたって、10番タイプの日本人に居場所はないと、トゥヘル前監督は判断した。しかし、ボス現監督が主体的にボールを保持するサッカーをしようとするのであれば、香川は、先発かどうかはともかく、“戦術的な理由”で少なくともベンチには入るだろう。

「それ(主導権を握るスタイル)は間違いなく自分に合っているサッカーだと思っているので、この中で、さあどこまでできるかっていうのは、みんなが楽しみにしていると思うし、僕自身もこのレベルで、じゃあどうやれるんだっていうのは、証明していきたいですし、それはすごく楽しみなゲームです」

 CLという大舞台で欧州最強と対戦できるのは、またとないチャンス。出場となれば、少し緩んでいるマドリーのバイタルエリアで、何か決定的な仕事を成し遂げたいところだ。

(取材・文:本田千尋)

【了】

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