ペルージャのハン・グァンソン【写真:Getty Images】
イタリア・セリエBのペルージャに所属する19歳の北朝鮮代表FWハン・グァンソンは、24日に予定されていたイタリアでのテレビ出演を“ドタキャン”した。伊メディア『メディアゴル』が伝えている。
昨季カリアリでセリエAにデビューし、今季ペルージャにレンタルされたハンは、セリエB開幕戦でいきなりのハットトリックを達成する大活躍。ここまで計5得点を挙げ、首位に立つペルージャの好調な戦いに大きく貢献している。
そのハンは24日に、イタリア『Rai』のスポーツ番組「ドメニカ・スポルティーバ」に招待された。だがスタジオに姿を見せたのはペルージャのマッシミリアーノ・サントパードレ会長のみで、同時出演が予定されていたハンの姿はなかった。
司会者が会長にハンの欠席の理由を尋ねると、「ミラノには来ているがホテルに残っている」と返答。司会者はさらに、「ハンがここにいないのは、彼が北朝鮮人であることと関係が?」と質問を投げかけた。
だが会長は、ミサイル発射などで緊迫した情勢にある北朝鮮本国とは無関係だと主張した。「(北朝鮮からの)圧力があったわけではない。彼は外国人で、まだイタリア語は少ししか分からない。だからメディアに出ることを好んではいない。放送の数時間前に行きたくないと言ってきた。そういう面もこれから成長できるだろう」とサントパードレ会長は説明している。
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