「融合」途中の香川。CL意識せず2戦連続先発の可能性も
HSVのように、ボルシアMGが前から連動してしっかりと圧力をかけ、ボールを奪えば即速攻に転じてくることは、十分に考えられる。背番号23がハンブルクで言及した“課題”が、改めて問われることになりそうだ。
HSV戦では今季初先発となったが、66分に途中交代となった香川。本人曰くコンディションも良いことを踏まえれば、ボルシアMG戦で、引き続きスタメン入りでもおかしくはない。前試合で途中交代となったのは、出場時間を増やしていくステップを踏んでのことのようで、今はまだ香川がチームに融合している段階とも言えるだろう。
翌週の26日には、中2日でチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦が控えているが、ボス監督は「レアル戦はまだテーマではない」と話している。CLを意識したローテーションは行わず、まずは目の前の試合を勝ちに行くようだ。
前節、香川は先制ゴールを決めている。新戦力のアンドリー・ヤルモレンコとの連係にも手応えを感じた。ウクライナ代表FWは、ウスマヌ・デンベレのような個は持ち合わせていないかもしれない。だが良くも悪くも一人で行ってしまわないがために、コンビネーションは増えてくるという。香川自身、昨季にも増してゴール前に入って、得点に絡んでいく可能性を感じているようだ。
ボルシアMGでの勝利を追い求めるためにも、そうした“感覚”をさらに研ぎ澄ましていきたいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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