ピエール=エメリク・オーバメヤン【写真:Getty Images】
この夏にボルシア・ドルトムントからの移籍が噂されたFWピエール=エメリク・オーバメヤンは、仏『RMC』の取材に応じてオファーの存在を認めた。
最も盛んに移籍の可能性を報じられていたのは、古巣でもあるミランだった。中国資本の参入で多額の資金を手にしたイタリアの名門は大型補強を敢行。その最後のピースがオーバメヤンの獲得と見られていた。
しかし、結局オーバメヤンはドルトムントに残留。ミラン復帰は実現しなかった。一連の動きについて同選手は「ミランからのオファーはあった。彼らは僕に様々なことを提案してきた。僕がここで獲得したものとさほど変わりはなかったけど、僕から主張することもできた。そしてプロジェクトにとても興味があった。でも様々な理由から何も起こらなかった」と、交渉決裂の経緯を明かした。
ミラン以前に移籍が取りざたされていたのが、オーバメヤン自身が「憧れ」と公言していたレアル・マドリーだった。しかし、こちらも今夏は目立った動きはなく終わっている。
「もう夢はない。もはやマドリーについては喋らない。決めたんだ。僕はドルトムントでとてもいい時期を過ごしている。(中略)もう彼ら(マドリー)は僕を欲しがっていないのかもしれない。僕を過小評価している人たちのために、僕自身に何ができるのかを証明し続けたい。どこにいようとね」
オーバメヤンがこの夏に移籍を検討したことは間違いないようだ。「このシーズンで出ていかなければならなかったが、何も起こらなかった。残念だ」とも語っている。しかし、すでに「何ができるのかを証明」するために気持ちを切り替えている。
「ドルトムントでは気持ち良くプレーできているし、残留で幸せだ。何も問題ない。ここでハードワークを続けるつもりだよ」
昨季リーグ戦で32試合に出場して31得点を挙げたドルトムントの絶対エースは、今季も5試合出場5得点と驚異的なペースでゴールを積み重ねている。プレーの質に移籍騒動の影響はなさそうだ。
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