指揮官はローテーションを示唆。香川先発はコンディション次第か
その次のケルン戦で相手にカウンターを許さず、無失点で終えたことを踏まえれば、この香川の見解は、ロンドン遠征を終えてチームの共通意識にもなっていたのではないか。そういった意味では、改めて“ドルトムントのDNA”に注意を促したスパーズ戦だったのだ。
力関係を考慮すれば、おそらくHSVもブロックを固めて中を閉め、カウンターを狙ってくるだろう。アンドレ・ハーンやボビー・ウッドら、スピードのあるアタッカーたちには要注意である。やはり試合中は「攻から守の切り替え」を徹底したいところだ。
また、HSV戦に向けてボス監督は、攻撃的ミッドフィールドでのローテーションを示唆。ケルン戦で出番のなかった背番号23にも、チャンスは巡ってきそうだ。前試合でインサイドハーフを務めたマフムド・ダフードとゴンサロ・カストロが、揃ってフル出場したので、先発の可能性もある。
試合後にゲーム体力の向上を課題に挙げたトッテナム戦から、ちょうど1週間。この間に香川自身のコンディションがどれだけ上がっているか、にもよるのだろう。
ケルン戦で復帰したユリアン・バイグルも、引き続き出場機会を得るはずだ。2試合ぶりに出場となれば、選手間の距離を適切に保ち、改めて「良い守備」を意識して、チームの無敗に貢献したい。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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