補強・総合力診断
マンチェスター・シティの2017/18シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)
IN
GK エデルソン(ベンフィカ)
DF カイル・ウォーカー(トッテナム)
DF ダニーロ(レアル・マドリー)
DF バンジャマン・メンディ(モナコ)
DF エリアキム・マンガラ(バレンシア/期限付き移籍から復帰)
MF ベルナルド・シウバ(モナコ)
OUT
GK ウィリー・カバジェロ(チェルシー)
DF アレクサンダル・コラロフ(ローマ)
DF パブロ・サバレタ(ウェストハム)
DF ガエル・クリシ(イスタンブール・バシャクシェヒル)
DF バカリ・サーニャ(未定)
MF ヘスス・ナバス(セビージャ)
MF アレイシ・ガルシア(ジローナ/期限付き移籍)
MF フェルナンド(ガラタサライ)
FW ケレチ・イヘアナチョ(レスター)
FW ノリート(セビージャ)
補強評価:A
サイドバックに資金をつぎ込みすぎた印象も、ディフェンスラインの強化と若返りを一気に図った点では評価できる。ベルナルド・シウバという期待の若手を獲得し、前線の層を厚くすることも忘れなかった。
唯一の弱点を挙げるとすれば、センターバックの層の薄さか。ジョン・ストーンズ、ニコラス・オタメンディやヴァンサン・コンパニと実力者は揃うが、結局補強は進まず放出が既定路線と思われていたマンガラをチームに残さなければならなくなった。不安定さを露呈した昨季から守備をどう改善していくか注目される。
総合評価:B
世界トップクラスのアタッカーが揃っている。アグエロ、G・ジェスズ、スターリング、シルバ、デ・ブライネ、ザネと、前線は誰がピッチに立っても遜色ない。ベルナルド・シウバという新戦力も加わり、グラルディオラ監督は最適な組み合わせを見つけるのに頭を悩ませるに違いない。
中盤はフェルナンジーニョやヤヤ・トゥーレに加え、昨年12月に負った靭帯損傷の怪我でリハビリ中のイルカイ・ギュンドアンが復帰すれば隙のない陣容が完成するはずだ。今季は3バックでも4バックでも、中盤にアンカーを1人置く形が基本になる。そこで求められるのは第一に守備力となり、フェルナンジーニョがファーストチョイスという現状は変わらないだろう。
前線の層の厚さと比較すると、最終ライン、特にセンターバックは計算できる控えが少なく、必然的にレギュラー陣の負担は大きくなる。攻撃力が爆発しても、守備が崩壊すればチームは停滞する。バランスを適切に保ちながら、攻守にわたって相手を圧倒するサッカーがグアルディオラ監督の目指すところだろうか。
2年続けて移籍市場に大金を注ぎ込み、今季は失敗の許されない1年になる。プレミアリーグ制覇を狙うだけでなく、これまで手の届かなかったチャンピオンズリーグのタイトル獲得も同時に目指していかなければならない。
【了】