補強・総合力診断
リバプールの2017/18シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)
IN
GK ダニー・ウォード(ハッダースフィールド/期限付き移籍期間満了)
DF アンドリュー・ロバートソン(ハル・シティ)
DF ジョン・フラナガン(バーンリー/期限付き移籍期間満了)
MF アレックス・オックスレイド=チェンバレン(アーセナル)
MF ラザル・マルコビッチ(ハル・シティ/期限付き移籍期間満了)
FW モハメド・サラー(ローマ)
FW ドミニク・ソランキ(チェルシー)
OUT
GK アレクサンダー・マニンガー(現役引退)
DF コナー・ランドール(ハーツ/期限付き移籍)
DF アンドレ・ウィズダム(レッドブル・ザルツブルク/期限付き移籍期間満了→ダービー)
MF ルーカス・レイバ(ラツィオ)
MF ケビン・スチュワート(ハル・シティ)
MF シェイ・オジョ(フルアム/期限付き移籍)
FW ディボック・オリギ(ヴォルフスブルク/期限付き移籍)
補強評価:C
コウチーニョの残留が何よりの補強といえるだろう。チェンバレンとサラーの加入により、攻撃陣の戦力はアップしたといえる。しかし、肝心のセンターバックの補強が進まなかった。
また、控えメンバーの中に試合の流れを変えられる、あるいはゲームを落ち着かせることができる選手を獲得できなかったことも大きな誤算かもしれない。消耗が激しいゆえに常に負傷のリスクと向き合わなければならないが、ベンチの選手層に若干の不安は拭えない。
総合評価:D
マネとサラーの両ウィングの破壊力はプレミアリーグ屈指。コウチーニョの崩しのセンスやヘンダーソンの総合力の高さもチーム力を底上げしている。とはいえ心もとないポジションがあるのは確かだろう。補強が進まなかったセンターバックはもちろん、得点源となるストライカーがロベルト・フィルミーノ以外に計算できないこと、代えの利かない選手が多い中盤の組み合わせにパターンが少ないことも過密日程を戦う上で不安要素になる。
また、本人が希望していたと言われるバルセロナへの移籍が破談になったコウチーニョが頭を切り替えてチームのためにプレーすることができるかは懸念材料か。シーズン後にW杯が控えているため無気力プレーに走ることは考えにくいが、背番号10の出来は攻撃陣の爆発のための大きなカギとなる。
クロップ監督の代名詞であるゲーゲンプレスを高いレベルで1年間維持することが、リバプールがプレミア上位に食い込み、優勝争いに加わるための必要条件であるといえる。チャンピオンズリーグのことも考えれば、チームのスタイルは浸透してきているだけに、まずは全員が1年間健康体を維持することを理想に掲げるべきかもしれない。
【了】