10分間での退任を強いられたリロイ・ローズニアー氏【写真:Getty Images】
プレミアリーグのクリスタル・パレスは11日、フランク・デ・ブール監督の解任を発表した。就任からわずか77日でのスピード解任となったが、過去にはそれをはるかに上回る記録が数多く残されているという。
パレスは今季開幕から4試合連続の無得点で4連敗を喫し、イングランドのトップリーグでは93年ぶりとなる不名誉な記録に並んだ。デ・ブール監督は昨シーズン開始から率いたインテルでも就任から85日で解任されていたが、今回はそれよりも1週間短い在任期間となってしまった。
だが英メディア『スカイ・スポーツ』が伝えたランキングによれば、デ・ブール監督の在任期間の「短さ」はイングランドサッカー界の歴代記録でトップ10にも程遠い。10位の監督は「36日」での解任であり、1ヶ月未満でクラブを去った監督も8人いるという。
「7日間」や「4日間」で退任した監督が上位にランクインしているが、1位の監督の在任期間はなんと驚きの「10分間」。2007年に5部トーキー・ユナイテッドの指揮官に就任したリロイ・ローズニアー氏という監督だ。
ローズニアー氏を新監督に任命する一方で、クラブは新オーナーへのクラブ売却への話も進めていたという。就任発表の10分後にはクラブの身売りが明らかになり、新体制のクラブは新たな監督を連れてくることを決定。ローズニアー氏は当然ながら試合や練習で指揮を執ることもなかった。
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