補強・総合力診断
トッテナムの2017/18シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)
IN
GK パウロ・ガッザニガ(サウサンプトン←ラージョ・バジェカーノ/期限付き移籍期間満了)
DF ダビンソン・サンチェス(アヤックス)
DF セルジュ・オーリエ(パリ・サンジェルマン)
DF ファン・フォイ(エストゥディアンテス)
FW フェルナンド・ジョレンテ(スウォンジー)
OUT
GK パウ・ロペス(エスパニョール/期限付き移籍期間満了)
DF カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
DF ケビン・ヴィマー(ストーク・シティ)
DF キャメロン・カーター=ヴィッカース(シェフィールド・ユナイテッド/期限付き移籍)
MF ジョシュ・オノマー(アストン・ヴィラ/期限付き移籍)
FW フィンセント・ヤンセン(フェネルバフチェ/期限付き移籍)
補強評価:C
ほぼ昨季と変わらないチームである。新戦力のジョレンテはケインの控え要員としての獲得であり、ウォーカーを抜けたことも考慮すれば、オーリエの獲得では大幅な戦力アップとまでいかなかった。新スタジアムの建設で財政的余裕がなかったのだろうか。今夏は現状維持のための補強と言わざるを得ない。
総合評価:C
スタメンの顔ぶれは昨季とほぼ変わらず。絶対的エースであるケインを中心にソン・フンミン、デリ・アリ、エリクセンの攻撃陣でシーズンを戦うことが予想される。ストライカーの控えには新加入のジョレンテがいるものの、ケインとの差は大きく、絶対的エースへの依存度はこれまでと変わらないだろう。
また、エリック・ダイアーの代わりが務まる人材が他にいないこともチームの弱点になりかねない。4バックと3バックの併用がスムーズに成立したのは、センターバックとボランチを高いレベルでこなすダイアーがいたからこそ。リーグ戦、国内カップ戦、CLを並行して戦う過密日程の中で、チームを縁の下から支える守備職人をどのように起用していくかも注目すべきポイントである。
守備陣ではヤン・フェルトンゲンとトビー・アルデルヴァイレルトのコンビは熟練度を増し、今季も盤石。ローズと新戦力オーリエ、あるいはトリッピアーやベン・デイビスも控える両サイドバックはプレミア屈指だ。守護神ウーゴ・ロリスを中心に手堅く守り、順調に勝ち点を積み重ねていけば悲願の優勝を狙える可能性は十分にあるが、やはりチーム全体の選手層がそれほど厚くないことを考えれば過密日程への対応に不安は残る。
【了】