ガンバ大阪の井手口陽介【写真:Getty Images for DAZN】
ガンバ大阪に所属する日本代表MF井手口陽介は、来年1月の移籍市場でイングランド2部(チャンピオンシップ)のリーズ・ユナイテッドに移籍することになるかもしれない。イギリス複数メディアが報じている。
地元紙『ヨークシャー・イブニング・ポスト』などが報じるところによれば、リーズはすでに井手口の獲得に向けた交渉を開始しているという。冬の移籍市場までに合意を取り付けることを目指しているとのことだ。
今年7月には、リーズは元日本代表の藤田俊哉氏をアジア市場におけるクラブの補強担当者に任命した。アジアに向けて積極的にスカウト網を広げており、日本の有望な若手選手の一人として頭角を現した井手口にも注目しているようだ。
リーズのビクター・オータSD(スポーツディレクター)は先日、リーズが「アジアからのビッグサプライズ補強に近づいている」とコメントしており、井手口こそがその補強ではないかとみられている。また、クラブオーナーのアンドレア・ラドリッツァーニ氏は夏の移籍市場終盤にかけて日本を訪れていたという。
英紙『デイリー・メール』『デイリー・スター』など各紙もリーズの動きに注目し、井手口がどのような選手であるかを紹介。昨年のJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞し、今年日本代表にデビューした21歳のMFであることや、日本がワールドカップ予選突破を決め先日のオーストラリア戦で強烈なシュートを決めたことなどが伝えられている。
一方で、リーズが井手口を獲得したとしても、イングランドでのプレーが認められるためには労働許可証の取得が必要となる。現時点では井手口は取得に必要な基準を満たしていないが、「クラブは移籍を実現させるための道を見つけられることを期待している」と『ヨークシャー・イブニング・ポスト』は伝えている。
リーズは過去にリーグ優勝3回を誇る名門クラブで、1990年代から2000年代初頭にかけてはプレミアリーグ優勝争いにも加わる強豪だった。2004年に降格して以来プレミアリーグからは遠ざかっているが、トップリーグ復帰を目指した戦いを続けており、今季は6試合を終えて2位と好発進に成功している。
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