テオ&マルセロ、彼らにはスペースがなかった
【レアル・マドリー 1-1 レバンテ】
3日のリーガエスパニョーラ第3節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのレバンテ戦で、レアル・マドリーがすべてのポジションに変更を加えることは知れ渡っていた。イスコ、カゼミーロ、セバジョス、ベイル……と、それぞれの代表チームの試合と長旅によって、より消耗している選手たちに休みを与えることは。
ジネディーヌ・ジダンの今回の試みにおいて、特に二つのことが目を引いた。テオ・エルナンデス-マルセロ、もしくはマルセロ-テオ・エルナンデスという左サイドのタンデム、またマルコス・ジョレンテ-クロースのセントラルミッドフィルダーのコンビとその配置である。ジョレンテ-クロースは1-4-4-2の範疇において、ピッチ中央ではっきりと縦の関係にあった。
ダブル・サイドバックはバルセロナと対戦したスペイン・スーパーカップ2ndレグの最後の数分間にも目にできたが、この試みはポジティブとネガティブの両面を指し示している。出発点はテオがサイドバック、マルセロがサイドハーフ及びウィングという役割だが、この試合の序盤は頻繁にポジションを交換していた。
両者の相互理解は、徐々に深まっていった。突っ走るためのスペースがない。それぞれの位置取りの調整がきかない。彼らが最初に与えていた印象はそういうものだった。オーバーラップしようとするテオは前方に見えるマルセロに対して機械的にパスを出してしまい、マルセロもあれだけ前にいることで走り込むためのメートルが足りず気後れしているように映った。
だが切迫した状況で迎えた後半、マルセロが敵陣地に位置し続けたことにより、テオは攻撃に参加するためのスペースを手にする。その際のテオの執拗さ、プレーの反復ぶりは効果的なものと考慮できるが、彼の悪質なクロスがそのオーバーラップの気鋭を曇らせた。すべてのクロスが見え透いていて、シュートの可能性を生むことなくレバンテGKラウールの手に収まっている。