アルバロ・モラタ【写真:Getty Images】
チェルシーのFWアルバロ・モラタが、ファンのチャントに不快感を示した。チェルシーはそのようなチャントをやめるよう求めている。英メディア『BBC』などが伝えた。
現地時間9日、チェルシーはレスター・シティと対戦して2-1の勝利を収めた。敵地まで駆けつけたファンは試合後、得点を決めたモラタを称えてチャントを歌ったが、これが予想外の方向で話題になっている。
チェルシーファンがモラタに捧げたチャントは、「彼(モラタ)はレアル・マドリーからやってきた。彼はくそったれのYidsが大嫌いだ」というもの。「Yids」はチェルシーのライバルクラブであるトッテナムを指す。このフレーズ自体にネガティブな意味はなく、トッテナムのサポーターが自分たちのことを「Yids」と呼ぶことがあるほどだが、本来はユダヤ人に対する差別的な単語だという。
チェルシー広報のスティーブ・アトキンス氏は「クラブも選手たちも、ファンのサポートに感謝している」と前置きしつつ、「試合後にアルバロと話したが、彼はそのような歌と結びつきたくないと思っている。選手とクラブは、ファンにその歌の使用を即座にやめることを求めている」と語った。
モラタは試合後、「ここに到着したその日から毎日サポートを感じている。誰もがみんなをリスペクトすることを願う」とツイートし、具体的な内容は出さなかったものの、問題のチャントについて快く思っていないことは明らかだ。
夏の移籍市場でチェルシーの一員となったモラタは、すでにプレミアリーグで3ゴールを挙げている。選手がファンの期待に応えたように、ファンも選手の期待に応えられるだろうか。
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