補強・総合力診断
パリ・サンジェルマンの17/18シーズン予想布陣(黄色は新加入選手)
IN
DF ユーリ・ベルチチェ(レアル・ソシエダ)
DF ダニエウ・アウベス(ユベントス)
FW ネイマール(バルセロナ)
FW キリアン・ムバッペ(モナコ)
OUT
DF セルジュ・オーリエ(トッテナム)
DF マクスウェル(現役引退)
MF ブレーズ・マテュイディ(ユベントス)
MF グジェゴジュ・クリホビアク(ウェストブロムウィッチ/期限付き移籍)
FW ジャン=ケビン・オギュスタン(RBライプツィヒ)
補強評価:A
新加入選手の数こそ少ないが、戦力値は間違いなくアップしている。特に前線の破壊力はリーグ・アンの基準をはるかに超えているだろう。マクスウェルが現役を引退し、素行不良などの問題を抱えて構想外だったオーリエを放出したサイドバックの補強も的確。ネイマールとムバッペの獲得によって人員過多になった前線の余剰戦力放出が進まなかったのが唯一の懸念点か。
総合力評価:A
選手のクオリティだけを見れば、フランスリーグの中では群を抜いている。どのポジションをとっても世界トップクラスの選手が揃っていると言っていいだろう。特にネイマール、ムバッペ、カバーニが共存するであろう前線は欧州の舞台で猛威を振るうかもしれない。
11人をピッチに送り出せば勝ちが転がり込んでくるようなチームだが、エメリ監督が気にしなければならないのは、むしろベンチかもしれない。巨額投資による補強を敢行した結果、前線は明らかに人員過多に陥っている。それもアンヘル・ディ・マリアやユリアン・ドラクスラー、ルーカスといった一線級の選手たちが端に追いやられた格好だ。ハビエル・パストーレは今季から背負うはずだった10番をネイマールに明け渡し、ハテム・ベン・アルファに至ってはセカンドチーム送りになってしまった。
スター選手がベンチを温めなければいけない状況で、彼らが不満を抱えないよう気を配りながらチームをタイトル獲得に導くのは至難の業。改めてエメリ監督の手腕が問われるシーズンになりそうだ。
【了】