アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督が、機能不全に陥っているとも言えるFFP(ファイナンシャルフェアプレー)に不満を示した。7日に英メディア『ESPN FC』が報じている。
赤字経営禁止の新制度として2011年から施行されているFFP。財政の健全化を図り、過剰な支出を抑える目的がある。それとは裏腹に、今夏の移籍市場でパリ・サンジェルマン(PSG)はバルセロナからネイマールを2億2000万ユーロ(約290億円)で獲得。さらにモナコから1億8000万ユーロ(約236億円)の買い取りオプション付きレンタルでキリアン・ムバッペを獲得している。
過去に1度PSGはFFP違反で制裁を受けた経験があるが、再びFFPに抵触した可能性があるとして欧州サッカー連盟(UEFA)は調査を続けていた。ヴェンゲル監督はFFP支持者の一人であり、過度の支出を抑える努力をしている。しかし、機能不全に陥っている最近の状況を見て不満を感じているようだ。
「これは我々が提起しなければならない問題だ。尊重されないルールを作成したように見える。罰することができないルールほど悪いものはない。我々は岐路に立っていると考える必要がある」とコメントしている。
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