オランダに4-0勝利も、次戦でまさかのドロー
今回のW杯欧州予選でのフランスは、8月31日のオランダ戦は4-0と快勝したが、3日後のルクセンブルク戦では0-0のドロー。まさに『3歩進んで2歩下がる』といった感じだった。
肝と思われた同グループ3位のオランダ戦に勝利、しかも同日、勝ち点で並ぶグループ首位のスウェーデンはブルガリアに3-2で敗れていた。次の相手は負けたことのないルクセンブルク。「連勝でW杯出場に王手だ!」という気運がめいっぱい高まっていたところへの予期せぬドローで一気にガクっと転落した。
ちなみにフランスサッカー連盟(FFF)のデータによれば、ルクセンブルグには過去に一度だけ敗れている。1914年というはるか昔の話だ(4-5)。しかしその後は15回戦ってフランスが15勝。
その強敵フランスを無得点に抑えてのドローという結果に、終了のホイッスルが鳴った後のホルツ監督以下ルクセンブルクの陣営は、まるで優勝したかのような喜びようだった。
デシャン監督は試合後、「総体的に見れば、この2試合の前よりも状況は好転している。悲観する必要はない」と話した。
たしかにこの2戦の前は、スウェーデンとフランスが同勝ち点だったが、得失点差でスウェーデンが首位に立っていた。今回1勝1敗だったスウェーデンが勝ち点+3に留まったため、フランスは1点差ながら単独首位に立ったのだ。
とはいえ、数字的には4位のブルガリアまで首位勝ち抜けのチャンスが残されているグループAにあっては安泰というには程遠い。レキップ電子版のアンケートも、『フランスの首位勝ち抜けに不安がある」との問いに49%がOui(イエス)、Non(ノー)が48%と、揺れる国民の思いを表していた。