総合力が問われるサウジ戦。メンバー入れ替えか
2018年ロシアW杯への新たな一歩となるアジア最終予選ラストマッチ・サウジアラビア戦(ジェッダ)がいよいよ現地5日に迫っている。相手が本大会出場を賭けて死に物狂いで挑んでくることに加え、夜でも気温30度超・湿度70%という酷暑のため、日本にとって非常に難易度の高いゲームになるのは間違いない。
「昨日のバス(移動バスが来ずタクシーに分乗して練習場へ向かったアクシデント)もあったし、これから試合まで何かが起こるかもしれない。試合に入ってもいろんな障害が出てくる可能性がある。レフェリー含めてクールに冷静に対応しなきゃいけない」と守備の要・吉田麻也(サウサンプトン)が慎重な姿勢を示した通り、試合運びやペース配分、ゲームマネージメント力を含めた総合力が問われることになる。
これらはロシアでのW杯本大会を戦い抜くうえで、確実に身に着けておかなければならない部分。6万人超の大観衆が集結すると見られるキング・アブドゥラー・スタジアムの完全アウェイの中で、頭脳的な戦いを見せてほしいものだ。
サウジアラビアとの最終決戦に挑むにあたって、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がどのようなメンバーを選択するのかは注目すべき部分である。「どのチームで臨もうかというのは決定的に決めたわけではない」と指揮官は前日会見で話したが、8月31日のオーストラリア戦(埼玉)で見せた高いパフォーマンスを維持したい意向は強い。
それを前回の控えだった本田圭佑(パチューカ)や柴崎岳(ヘタフェ)がで堂々とやり通せるか否か。そのあたりを入念にチェックするのではないだろうか。