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酒井宏樹、若手の躍動を意識。浅野拓磨の得点は「自分のことのようにうれしかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

酒井宏樹
酒井宏樹【写真:Getty Images】

 ロシア・ワールドカップ(W杯)本大会出場を決めた翌日、日本代表DF酒井宏樹がオーストラリア戦を振り返った。

 オーストラリアに2-0で勝利した日本代表は、6大会連続となるW杯出場を決めた。酒井宏樹は、「意外に興奮していたんだなってくらい寝られなかった」と前夜を振り返り、眠りについたのは4時くらいだったと明かしている。

 オーストラリア戦で勝利を逃した場合、5日に行われるサウジアラビア戦でW杯出場を懸けて戦うことになっていた。「サウジとのアウェイはキツイじゃないですか。だからここで決めたかったし、僕らの甘さが出なかったのは良かったです」と、酒井宏樹は安堵している。

 酒井宏樹は4年前に比べて自信を持ってプレーしており、ロシアW杯に期待を持っている。「4年前はまだ23歳だった。戦術的にも甘かったし、良いレベルに達していなかったのでチャンスもなかった。今回は違った形でW杯を迎えられるんじゃないかなって…」と語った。

 若手が多かったオーストラリア戦。「僕も昔は緊張していた」と話す酒井宏樹は「そうならずに普段の彼らの力を出せるようにしてあげたかったし、そういう部分でこまめに声をかけていました」という。

 特に縦の関係を築いたFW浅野拓磨には気を配っていたそうで、「拓磨が得意としているプレーをどれだけ多く出してあげられるかを自分なりに考えていた。でも、もっとうまく使ってあげたかったし、その中でうまく点を取れたのは、自分のことのようにうれしかったです」と振り返っている。

 右サイドのパートナーは、予選を通じて何度も変更があった。それについて酒井宏樹は「僕は活かされるタイプなので、(本田)圭佑くんとやるときは楽しくできた。タメてくれるし、支配してくれる。だから試合前、僕もどれだけサポートしてあげられるか、彼らをどれだけ活かせる動きができるか、自分なりにすごく考えました。まだまだ活かされる選手なので、どっちもできるようなプレースタイルにしなければいけないですね」と話している。

 不動の右サイドバックとしての地位を手にし始めた酒井宏樹は、誰がパートナーでも良い関係を築く経験を持っている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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