難しい先発メンバー予想。中盤の起用法は流動的
練習に先立っての会見にミリガンが登場したことで、本人は「まだ試合に出るかもわからない」と煙に巻いたものの、彼がキャプテンとして先発するのはほぼ間違いない。しかし、そのポジションは流動的だ。ただ、ケガの回復具合に多少の危惧が残っていた守備の要トレント・セインスベリー(江蘇蘇寧)が、前々日、前日練習で完全にフィットネスが戻っていることを見せたのを考えれば、本来のキャプテンであるミレ・ジェディナク(アストン・ヴィラ)不在の中盤の底でチームを鼓舞すると見るのが妥当であろう。
予想が難しいのが、もう1人のボランチだ。候補としては、アーロン・ムーイ(ハッダーズフィールド)、ジャクソン・アーバイン(ハル・シティ)、マッシモ・ルオンゴ(QPR)、マシュー・スピラノビッチ(杭州緑城)などが考えられる。日本が勝ちを狙って当初の予想より攻撃的に来る可能性が高いこともあって、ミリガンのパートナーには、攻守ともに頑張れるタイプが適任と感じる。本来はより攻撃的なポジションでのプレーがベストのムーイが、ひとつポジションを落としてくることも考えられるが、ここは攻守に機動力をフル回転できるアーバインを推したい。
3バックは、真ん中にセインスベリー、右にミロシュ・デゲネク(横浜F・マリノス)、左にベイリー・ライト(ブリストル・シティ)の組み合わせと考えるのが自然。そこに割って入るとすれば、上記のミリガン、さらには経験を買ってのスピラノビッチ起用の可能性もゼロではない。GKに関しては、第2GKのミッチ・ランゲラク(シュトゥットガルト)がクラブレベルでの問題(おそらくは移籍に関するものと思われる)で急遽合流を取りやめた時点で、ほぼ100%の確率で正GKのマシュー・ライアン(ブライトン)が先発してくる。
2シャドーのポジションには、ムーイとトム・ロギッチ(セルティック)を並べるのが一番妥当。前述のようにムーイをひとつ落とすオプションを起用すれば、代わりにジェームス・トロイージ(メルボルン・ビクトリー)、ロビー・クルーズ(ボーフム)が先発する可能性も低くは見積もれない。左右のサイドハーフは、右にマシュー・レッキー(ヘルタ・ベルリン)かクルーズ、左は万全ならブラッド・スミス(ボーンマス)だが、ケガ明けということもあって、若いアレックス・ガースバック(ローゼンボリ)の起用があっても驚かない。
予想フォーメーション:3−4−2−1
GK:ライアン
右CB:デゲネク
中央CB:セインズベリー
左CB:ライト
右CMF:アーバイン
左CMF:ミリガン(ムーイ)
右WB:レッキー(クルーズ)
左WB:スミス(ガースバック)
右OMF:ロギッチ
左OMF:ムーイ(クルーズ)
FW:ユリッチ