長友佑都【写真:Getty Images】
日本代表は29日、ロシアW杯アジア最終予選・オーストラリア代表戦に向けて練習を行った。
直近のリーグ戦では左太腿の張りを訴えて途中交代した長友佑都だが、コンディションを問われると「問題ない」と強調した。
オーストラリアのプレースタイルについては、過去のイメージに囚われてはいけないと考えている。
「フィジカルが強くて高さもあってと言われていますけど、彼らはすごく繋いでくるし全然蹴ってこない。技術がしっかりしているし、フィジカルもあって高さもあってなかなか難しい相手だなと」
そんなライバルを打ち崩すには、サイドの攻防が鍵を握ると話す。
「相手のフォーメーション的にもサイドで数的優位を作って攻めていければ、そこで勝負に勝てれば試合を優位に進められるんじゃないか。3バックなので、やっぱりその裏や、速い攻めっていうのはかなり効いてくるんじゃないかなと思う」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもと、日本代表は速攻に磨きをかけてきた。「わざと引いてショートカウンターっていう自分たちの経験も、やっぱり頭使いながらやらないと」と長友が言うように、相手を自陣におびき寄せ、奪ってからの鋭い攻撃でゴールに迫る戦い方もある。
それでも、今回はホームゲームということもあり、長友は「前から行く、アグレッシブに行くっていう気持ちは常に持っている」とも述べる。
「気持ちだけが先行して結局、前と後ろのギャップができたりすると試合を難しくするし、混乱させる。バタバタする時間もあると思うんですけど、経験ある選手たちがしっかり声を出してまとめていかなきゃいけない」
どのような戦い方で臨むにしても全員の意志が統一されていなければ勝利を手にすることはできないだろう。長友を含めたベテラン勢には、自身のパフォーマンス以外のところでも貢献が求められる。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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