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代表 7年前

ハリルJが警戒すべきオーストラリア代表5選手。“天敵”ケーヒル以外も要注意!

text by 植松久隆 photo by Getty Images

独り立ちしたエースFW、そして風格漂う守備の柱

最大の得点源であるFWトミ・ユリッチ(左)と守備の要になっているトレント・セインスベリー(右)
最大の得点源であるFWトミ・ユリッチ(左)と守備の要になっているトレント・セインスベリー(右)【写真:Getty Images】

 4人目にも攻撃的な選手の名前を挙げる。センターFWであるトミ・ユリッチの独り立ちがなってから、サッカルーズは正式に「ケーヒル依存症」を克服した。その意味では、現在のサッカルーズ最大の得点源であるユリッチの名前をこのリストに載せないわけにはいかない。

 2016年から17年に掛けてのW杯最終予選の戦いの道程は、それすなわちユリッチの独り立ちの過程でもあった。移籍したスイスリーグのルツェルンでエースFWとして活躍を見せるようになってから、代表でのパフォーマンスも上向きになった。この最終予選では4ゴール、コンフェデレーションズ杯のドイツ戦でもゴールを奪うなど確実に結果を残してきたことで、最近は貫禄も身についてきた。

 実はユリッチの代表デビューは2013年、事実上のB代表で臨んだ東アジア選手権だった。彼自身にとって2試合目となる大会2戦目の日本戦で、代表初ゴールを決めている。さらには、同じ試合で日本代表FW大迫勇也が2得点を挙げ、その1点目は彼にとっても代表初ゴールだった。それから4年の月日が経ち、それぞれ日豪両国のエースFWに育って相まみえる試合で、どちらのエースが意地を見せるのか――そんなところにも少しマニアックながら注目したい。

 前線のユリッチ、攻撃的MFのロギッチ、ボランチもできるムーイ、最終ラインをひとつ飛ばしてGKのライアンと来た。便宜上飛ばしたが、現在のフォーメーションの肝である3バックの最終ラインに言及しないわけにはいかない。サッカルーズの“センターライン”の最後のピースを埋めるのは、この男しかいまい。サッカルーズ次代のキャプテン当確とされる守備の要、トレント・セインスベリーだ。

 今年で25歳とまだ若いセインスベリーだが、3バックの要で守備をまとめる立場になってからは、リーダーの風格が漂ってきた。今回は、ジェディナク主将の不在で戦うサッカルーズだが、マーク・ミリガン、ケーヒルといった経験者を差し置いて、日本戦のピッチにキャプテンマークを巻いたセインスベリーの姿があっても私はまったく驚かない。

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