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日本代表 7年前

本田圭佑、大一番でこそ高まる存在感。4年前にW杯行き決めた男が語る、豪州戦最大のポイント

text by 元川悦子 photo by Getty Images

本人は中央に近い位置を希望も、起用なら右サイドか

 久保裕也(ヘント)ら若手の台頭に押されつつあるのは確かで、本田が31日のオーストラリア決戦にスタメン出場する保証はない。それでも本人は「もちろん僕は(代表メンバーが27人ではなく)11人の招集でも入るつもりですけど」と先発入りする野心満々だ。

 これまでヴァイッド・ハリルホジッチ監督は本田を主に4-2-3-1の右サイドで起用してきた。昨年10月のアウェイ・オーストラリア戦(メルボルン)では「高さが必要」との判断もあり、異例の1トップ起用となったが、今は同じ身長の大迫勇也(ケルン)がいる。場合によっては187cmの長身を誇る杉本健勇(C大阪)も使えるため、背番号4を最前線に上げる必要性は低い。

 本人はパチューカで主に担っている4-3-3のインサイドハーフなどをより中央に近い位置を希望しているようだが、香川真司(ドルトムント)が負傷離脱した6月のイラク戦でもトップ下には原口元気(ヘルタ)が使われた。

 こうしたさまざまな要素を勘案すると、やはり本人が「たぶんこっち(代表)で出る場合は右だと思うし。真司が出る場合はトップ下。そこは別に今までと変化があったわけではない」と言うように、右サイドがファーストチョイスになるだろう。

 そうなると、これまで通り、久保とのポジション争いに勝たなければならない。今年1月にベルギーのヘントへ移籍した久保は昨季後半、17戦11ゴールという目覚ましい数字を残し、瞬く間にハリル監督の信頼を勝ち取ったが、7月30日に開幕した新シーズンはベルギーリーグ5試合無得点。

 チームも不振にあえいでいて、彼自身も先発落ちするゲームも皆無ではない。しかも、今回のオーストラリア戦に向けて代表に合流するのは29日。調整時間があまりにも短すぎるのは確かだ。

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