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ブッフォン、ビデオ判定の運用に苦言。「不適切で間違った使い方だ」

text by 編集部 photo by Getty Images

ジャンルイジ・ブッフォン
ユベントスのジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】

 ユベントスのイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンは、セリエAで今季から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が適切に用いられていないとして苦言を呈している。イタリア『スカイ』に語った。

 イタリアで今季から導入されたVARは、早くも多くの場面で判定に用いられている。ユーベがカリアリと対戦した開幕戦では、主審が一旦流したプレーがVARでファウルと訂正され、カリアリにPKが与えられた。だがイタリアで初となったビデオ判定によるPKは、名手ブッフォンがストップする結果に終わった。

 続いて現地時間26日に行われたジェノア対ユーベ戦でも、両チームに1本ずつVARを用いてのPKが与えられた。ジェノアが獲得したPKに対しては、その前にオフサイドがあったことがビデオ判定でも見逃されたとして、イタリアメディアは疑問を呈している。

 試合後にVARについての意見を求められたブッフォンは、「気に入らない」とバッサリ。「適切ではない用いられ方がされている。全ての接触がPKだというわけではない。不適切で間違った使い方だ」と主張した。

「当初言われていたのは、明らかな(誤審の)場面にのみ用いるべきだということだった。それは正しい使い方になり得るだろう。これでは審判の価値も分からなくなる。あらゆる状況にもっと人間らしく対処すべきだ。VARでは年間60本もPKを取られることになってしまう」とブッフォンは考えを述べている。

 ドイツのブンデスリーガでも同様に、今季から試験導入されたビデオ判定は混乱を生んでいる。よりフェアな判定を目指して導入されているテクノロジーだが、実際の試合での用い方は今後改善していく必要があるかもしれない。

【了】

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