杉本健勇【写真:Getty Images for DAZN】
ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(31日)とサウジアラビア戦(9月5日)に向け、27日に日本代表が始動した。
今回、セレッソ大阪で絶好調を維持するFW杉本健勇がA代表初招集を受けた。若くして将来を嘱望されながらくすぶっていた逸材は、今季のJ1で24試合に出場して14得点を記録。もちろん得点王争いに絡んでいる。
日本代表が「ずっと目指していた場所」と語る杉本は、「監督も名前を出してくれていた。それでも呼ばれていなかったので、ずっと悔しい思いもしました。でも、この大一番で来ることができたので、本当に力になりたいという気持ちです」と、並々ならぬ決意を胸にチームへと合流した。
やはり求められるのはゴール。今季のゴールラッシュが一過性のものではないと示し、代表定着を狙いたいところだ。「ゴール前での駆け引きであったり、入り方とかは徐々に良くなってきている」と、杉本自身も最近の成長に手応えを感じている。
「ゴール前での仕事が重要になってきますし、細かく言ったらたくさんありますけど、球際だったり相手のフィジカルに負けないことが重要になってくるんじゃないかと思います」
前線には大迫勇也や岡崎慎司、武藤嘉紀らヨーロッパで活躍するFWたちが揃う。その中で先発の機会をつかむのは容易いことではない。「チームのことを一番に考えて。勝つことが一番大事だと思うので、そこにまず集中したい」とは語るが、恵まれたフィジカルと卓越した技術を兼ね備えた万能ストライカー・杉本は貪欲に日本代表を勝利に導くゴールを狙っている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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