メキシコ特有のコンタクトプレーに苦しみながらもボールキープ
前節ベラクルス戦でパチューカデビューを果たした本田圭佑はアウェイのティファナ戦で後半のスタートから出場。前半に1点リードを許し、しかもMFビクトル・グスマンの退場により1人少ない状況で[4-3-2]のトップに入った。
普段通りのパスワークが使えないパチューカは早いタイミングで本田に縦パスを付け、17歳のFWロベルト・デラロサが裏を狙うシンプルな形をベースに、機を見て中盤のマルティネスがゴール前に参加する
メキシコ特有のコンタクトプレーに苦しみながらもボールをキープする本田。時折やや下がり目の位置でボールを捌きながら、結果的にオフサイドになったものの惜しいスルーパスをデラロサに通すなど、存在感を発揮した。
一方のティファナは前半の先制ゴールを決めたグスタボ・ボウとアシストのルイス・メンドーサがパチューカ守備陣を何度も脅かすが、パチューカは4バックと3人のハーフがブロックを作り、粘り強く跳ね返して高い位置をキープする本田にボールをつなぐ。
パチューカの攻撃が実ったのは後半19分、右サイドからのクロスが混線になり、ティファナDFのクリアが小さくなったところをホセ・マルティネスが逃さず、右足で同点のゴールを決めた。
有利な状況で突き放せないまま追い付かれてしまったティファナはMFルイス・チャベスに代え、セリエAのローマから加入したばかりのアルゼンチン人FWフアン・イトゥルベを投入。前線に厚みをつけて攻勢をかける。
これに対しパチューカのディエゴ・アロンソ監督はデラロサに代えて運動量豊富なFWカノーを1トップ気味のポジションに入れ、本田は攻撃時にセカンドトップ、守備時に左サイドをケアするような役割にシフトした。