香川の出場は…? ヘルタが守備重視なら好機か
ただ24日の会見によれば、ダルダイは、格上が相手ということで、スペースを狭めて規律を徹底し、守備を重視する戦術を採用するようだ。その上でドルトムントのミスを利用するのだという。宣言通りにそういったやり方でくるならば、バイタルを固めるヘルタを、ドルトムントがこじ開けていく試合展開となりそうだ。
香川真司にとっては、“強み”を発揮する機会となるだろう。前節ボルフスブルク戦の試合後に「厳しい状況でボールを受けるってことを考えた時に、自分自身がそこに長けていると思う」と語った背番号23。「厳しい状況」、つまり相手の守備がタイトでスペースがないような状況で、ボールを受けて前を向き、持ち前の技術を活かしていく。
脱臼した左肩については、「試合に出られる状態なので全く問題ない」とのことである。しかし前節は86分からの途中出場だった。慎重に段階を踏んできたことも考えれば、ヘルタ戦では先発ではなく、後半の途中からの出場だろうか。敵の足が止まり始めてきた頃に投入されれば、“強み”も、より一層のこと活きてくるはずだ。
(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)
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