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代表 7年前

オーストラリア代表、主将不在も充実のメンバー。W杯出場かけ、史上最大の日本代表戦へ

text by 植松久隆 photo by Getty Images

負傷中でも欠かせない守備の要とは。若い2人の技巧派にも注目

今夏はアジア王者としてコンフェデレーションズカップに出場したオーストラリア代表
今夏はアジア王者としてコンフェデレーションズカップに出場したオーストラリア代表【写真:Getty Images】

 それとは対照的に、同じケガからの回復途中でもトレント・セインスベリー(江蘇蘇寧)は、順当に選ばれた。セインスベリーは、6月のコンフェデ杯のチリ戦でジェディナクと同じそけい部を痛めて途中退場して以来、実戦から遠のいている。

 ただ、こちらはメディカルレポートの結果もよく、すでに練習に復帰していることもあってゴーサインが出た。この一連の過程で、セインスベリーの重要性の高さがはっきりと示された形だ。いずれにしても、ジェディナクに続いて3バックの要を担うセインスベリーをも欠くという最悪の事態を、サッカルーズは回避できた。

 その3バックは、セインスベリー、ベイリー・ライト(ブリストル・シティ)、ミロシュ・デゲネク(横浜F・マリノス)の3人がファースト・チョイス。彼らに何らかの緊急事態が発生した時のために、マシュー・スピラノビッチ(杭州緑城)、ライアン・マクゴーワン(アル・シャールジャ)という2人の経験豊富な中堅選手を控えに配して万全を期す。

 全体的な顔ぶれを見渡すと、善戦で終えた6月のコンフェデ杯からは、さほど大きなメンバー変更はない。

 3-2-4-1という新システムにおいて攻守両面でカギを握る左右のウィングバック的なアウトサイドハーフ。その左サイドは、ブラッド・スミス(ボーンマス)で揺るがない。こちらもケガで離脱していたスミスの復帰の目途が立つと、その代役として参戦したコンフェデ杯でインパクトのある働きを見せられなかったアジス・ベヒッチ(ブルサスポル)が、当然のようにお役御免となった。

 それ以外にも、やや人材過多気味の攻撃的MF勢でムーイ、トム・ロギッチ(セルティック)という常連と役回りが重なる選手が外され、MFムスタファ・アミニ(AGF)、FWアワー・マビル(パソス・デ・フェレイラ)という一芸に秀でた個性派タイプが残った。この2人に関しては、あまり馴染みがない読者も多いと推測されるため若干の説明をしておく。

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