ムバッペ加入の可能性。驚きのシナリオも?
そして、移籍マーケットも残り10日という時点で焦点となっているのが、キリアン・ムバッペのPSG移籍が実現するか否か。
先日、新たにPSG育成部門のダイレクターに就任した、選手としても監督としてもPSGのOBであるルイス・フェルナンデスは「ファイナンシャルフェアプレー違反を避けてムバッペを獲得するためにはあと3、4人、あるいは5人を放出する必要がある」とスペインのメディアに話している。
「いま、彼が現実的に考えているのは、2、3のクラブ(PSGを含む)。そのうちのひとつはモナコでの盟友バンジャマン・メンディが移籍したマンチェスター・シティだ」
「しかし、フランス代表、そしてW杯のことを考えれば、あと1シーズン、モナコに残るのは決して悪い決断ではない」
心の迷いがコンディションにも影響しているのか、開幕戦のトゥールーズ戦は先発したが75分に退き、第2節のディジョン戦はベンチスタートで出場はなく、第3節のメス戦はメンバー入りもしなかった。モナコのジャルディム監督は「我々には彼を守る必要がある。彼の周りにはいろいろなことが起きていて、まだ18歳の彼が100%のコンディションを保てないのは当然だ」と擁護している。
仮にムバッペがPSGに加入すれば、ネイマール×カバーニ×ムバッペという、超強力攻撃ラインが誕生することになるが、個人的には、有能な育成者であるジャルディム監督や大先輩ファルカオのもと、モナコであと1年、成長を続けて欲しいと思う。
とはいえ、何が起こるかわからないのがサッカー界。ディ・マリアやドラクスラーらを手放して、ムバッペを獲得!?、というのも、なくはないシナリオだろう。
(取材・文:小川由紀子)
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