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ネイマールも加入、PSGが進める変革。実力者たちの人員整理、ムバッペ獲得の現実味は?

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

貴重な存在だったフランス代表MFも放出

マテュイディ
貴重なフランス人選手の1人だったブレーズ・マテュイディはユベントスへ移籍。すでに新天地デビューも果たしている【写真:Getty Images】

 そして、マテュイディは1年経ってようやくユベントスへ移籍となった。昨年の夏、ポール・ポグバをユベントスからマンチェスター・ユナイテッドに移籍させたタイミングで、マテュイディをユベントスに動かすというのが、2人を預かる辣腕エージェント、ミーノ・ライオラの青写真だったと言われている。

 そしてエメリ監督は、昨夏PSGの指揮官に着任したとき、自分の構想にマテュイディは必要ないと考えていた。彼が使いたかったのはアドリアン・ラビオ。今季も、開幕前のスーパーカップ(対モナコ)から第1節、第2節とマテュイディはベンチスタートだった。

 たしかに90分落ちない体力が売り、というフィジカル派のマテュイディは、エメリ監督の好みではないかな、という感じはあったが、選手にとっても監督の構想から外れるのは仕方のないこと。

 しかしブラン監督時代にPSGの絶対スタメンとして切磋琢磨したおかげでフランス代表でもレギュラーの座を築いたのだ。新たな戦場でのチャレンジで、さらに一回り成長できることだろう(と願う)。

 外国人部隊ばかりのPSGで、マテュイディはフランス人報道陣にとって、唯一、自国語でコメントをくれる貴重な存在だった。彼自身もそれを自覚していたようで、難しいゲームの後、誰もが立ち止まらず過ぎ去っていく取材エリアで、彼はそれが自分の任務とばかりに足を止めて取材に応じていた。今後はラビオが、その役割を引き継ぐことになるのだろうか……。

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