イタリアで円熟味を増す長身DF
ラウール・アルビオルのヘタフェ時代(左)と現在(右)【写真:Getty Images】
ラウール・アルビオル
ヘタフェ在籍期間:2004年〜2005年
現所属クラブ:ナポリ
ラウール・アルビオルがヘタフェに在籍したのはわずか1年と短いが、彼のキャリアにおいて最も重要な1年と言って差し支えないだろう。
バレンシアの下部組織で育ち、2002/03シーズンにUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)でトップチームデビューを果たしたアルビオルだったが、翌年はBチームが主戦場になっていた。そこで2004/05シーズンにヘタフェへの期限付き移籍を決断する。
しかし、移籍直後に自動車事故に遭ってしまう。一時昏睡状態に陥るほどの深刻なもので、戦列に復帰したのはシーズンも半分が終わった2005年1月だった。それでもキケ・サンチェス・フローレス監督からの信頼は厚く、後半戦は初めてリーガ1部でレギュラーとして活躍した。
その後、キケ・フローレス監督がバレンシアの指揮官となったことで2005年夏からレンタル元に復帰。それからの活躍は目覚ましく、レアル・マドリーを経て現在はナポリで不動のセンターバックとして君臨している。ヘタフェでの1年がアルビオルのサッカー人生を一変させた。
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